2012年11月27日火曜日

就活する学生さんへ-「社会人のことは社会人に聞け!」


就活サイトの本格オープンがもうすぐです。
ネットでの就職活動が一般的になってからずいぶん経ちますが、それ以前は辞書のような本で企業情報を調べ、ハガキで資料請求し、すべて電話で問い合わせる、とやり方だったのを考えると、情報量は圧倒的に多いし、検索もしやすいし、簡単にエントリーできてしまうのはすごく便利な事です。

一方で情報量が多いがゆえに、自分勝手にわかったつもりになっていることも多いように思います。本来はバーチャルなはずのネットでの情報と、リアルな情報との区別がつかなくなっているのです。

長い時間をかけて企業情報をネット検索していると、何かすごく活動した、という達成感を持ってしまうことがあります。
でも冷静に考えると、企業概要や説明文を読んでも、画像を見ても動画を見ても、その会社のバーチャルな情報に触れただけで、その会社のことを理解したとは言えません。ついでに言えば、エントリーなんてチェックボックスにチェックするだけで終わりのこともありますから、大したことをした訳ではありません。

また、ネットの情報量はそれこそ膨大ですが、すべて一方的に発信されたものです。人との会話であったり何らかの講義やセミナーのように双方向の情報交換があったりすると、その過程で情報の優先順位に気づいたり、認識が修正されたりという事がありますが、ネットの場合はそれがありませんから、何を信じて何を選択するのか、必要なものを決めるのは自分自身ということになり、どう選択するかはその人の感性にかかってきます。

要は選択や判断が偏り、大事な事を見落とす可能性があるということです。できればネットの情報に頼りすぎず、リアルな情報にアンテナを張って欲しいのです。

ではそのリアルな情報をどこから得るか、一番手っ取り早いのが「社会人のことは社会人に聞け」なのです。
学生さんがこれから社会人になるにあたって、知りたいのは社会人のこと。もし学校のことが知りたければその学校の先輩に、バイトのことが知りたければバイトの先輩に、いろいろ教えを請うと思います。ならば社会人のことを知りたければ社会人の先輩に聞くのが一番リアルな情報が得られるでしょう。

幸い社会人の先輩というのはそれこそすぐ身近に、必ず何人か何十人かはいるはずです。お父さん、お母さん、親戚の叔父さん叔母さん、近所のおじさんおばさん、バイト先の店長、学校の先生や事務の人、さらには応募した会社の人事や受付の人、面接官の人、みんな社会人もしくは社会人経験がある人たちです。そんな人たちにいろんな話を聞いてみて下さい。

もしかするとお父さんは「最近の事情は分からないなあ」というかもしれませんし、専業主婦のお母さんは「昔のことだから忘れたわ」というかもしれません。
あなた自身も「どうせ今の就活のことは知らないだろう」とか「自分の志望業種には詳しくないだろう」など、話を聞いてもムダと考えているかもしれませんが、それでも知っている事や意見や昔の就職活動はどうだったかなどを聞いてみると、どんな時代のことでも、先人の経験には必ず何か参考になる情報があります。

あとは話を聞く本人のアンテナの感度次第。何かに気付くことができれば、悩んだり迷ったりした時にきっと役立つことがあるはずです。


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