先日の朝日新聞に、梅澤さんという学童保育のスタッフの方が書いた、「何気ない一言」の影響についての記事が出ていました。
その記事によると、小1のなっちゃんに「学童での一年間で何が一番うれしかった?」と聞いたら、
「ドッチビー(円形遊具でするドッチボール)で梅ちゃん(このスタッフさんの愛称)が『頑張ったね。すごくうまくなったよ!』って褒めてくれたこと」
と、答えがあまりに日常の一コマ過ぎて驚いたそうです。
「ドッチビー(円形遊具でするドッチボール)で梅ちゃん(このスタッフさんの愛称)が『頑張ったね。すごくうまくなったよ!』って褒めてくれたこと」
と、答えがあまりに日常の一コマ過ぎて驚いたそうです。
また、小2のひろみちゃんに「髪の毛切ったんだ。似合うね!」と声をかけたら、
「学校ではだれも気付かなかったの。だから変なのかと思ってた」
とものすごく感謝され、逆に恐縮してしまったとのこと。大人の言葉がこんなに子供たちに深く影響するのを目の当たりにして、背筋が伸びる思いだったとのことでした。
「学校ではだれも気付かなかったの。だから変なのかと思ってた」
とものすごく感謝され、逆に恐縮してしまったとのこと。大人の言葉がこんなに子供たちに深く影響するのを目の当たりにして、背筋が伸びる思いだったとのことでした。
子供との感受性の違いはあるので、影響は違うと思いますが、これは大人でも同じようなことがあります。
会社でちょっと元気がなさそうなので、それとなく声を掛けてみたら、実はプライベートに問題を抱えていたとか、体調が悪いのに無理をしていたとか、本人が言ったことも忘れているような言葉なのに、それに勇気づけられたと後々になって言われるとか、逆に気軽な一言や余計な一言にショックを受けていたとか、本当にいろいろです。
マネジメントに関わる方は、特に気を使うところでしょうが、中にはマイナスの影響を恐れて、「部下に余計なことは言わない」とおっしゃる方がいます。無難にこなそうとすれば一つの考え方ではありますが、こういうマネージャーの配下では、やはりコミュニケーションが活発でなく、上下の信頼関係も薄いことが多いようです。
心理学では「単純接触の原理」といって、「個体間の親密さは、接触回数、接触頻度が多ければ多いほど増す」というのだそうです。人間関係で言えば「顔を会わせたり、話したりする回数や頻度が増えるほど、相手に対して好感を持つ」という事です。
もちろん誰しも苦手な人はいますから、簡単にいかないこともあるでしょうし、マイナスの声掛けにならないようなデリカシーも必要だと思いますが、新聞記事にあるような子供たちの様子を聞くと、あらためて「何気ない声掛け」の大切さを感じ、大人であっても「何気ない声掛け」を通じて、信頼関係を高めていくことはできるのではないかと思います。
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