先日、昼食で立ち寄ったお店の隣の席に、一見20代後半から30代前半くらいの男性が一人でいました。
食事後に新聞を読んでいたのですが、ときどき独り言のようにぶつぶつ何かを話しています。チラッと見ると、机の上にスマートホンがスタンドで立ててあり、どうも彼女か奥さんかを相手にビデオ通話をしているようです。
別に普通の電話のように面と向かって話し続ける訳でなく、どうもお互いが勝手に自分の用事をしながら、気が向いた時に会話をしているようです。まさにバーチャル“自宅のリビング”という感じです。もしかしたら私が情報にうといだけで、こんな使い方はごく普通のことなのかもしれませんが、「そうか・・・、こういう使い方でこういうコミュニケーションの方法もあるんだな」と、ちょっと感心してしまいました。
こういう話をある世代以上の人にすると、だいたいが「やっぱり実際に会わないとダメだよね」「直接会話した方がいいよね」などと言います。それは確かにそうだと思いますが、直接会うことにこだわると、どうしても時間や頻度は限られてきます。普通の電話も話題がないとかけないし、かけるとどうしてもそれにかかりきりになるので、他に何かしながらということはやりづらいでしょう。
私が見かけた光景はビデオ通話という機能だからこそだと思うのですが、こんなバーチャルであったとしても、日常の昼休みのほんのひとときで、家族や親しい人との時間を共有できるのであれば、それはなかなか良いことだと思います。
最近はこのビデオ通話のように、直接会えないけどその代用になるような中間的なコミュニケーションツールがたくさん出てきています。旧来のコミュニケーション方法にこだわり過ぎて、こういうものを排除していると、実は損することが多々あるように思います。
リアルを大事にして、きちんと実際にお会いすることは重視しつつも、こんなツールを活用することで、さらにコミュニケーションを深めていく事ができるように思います。
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