2015年4月13日月曜日

目標を具体的イメージにした方が現実化しやすいという話


今はほとんどの会社で、“目標管理制度”のような仕組みを取り入れています。そこでは、「目標を具体化する」ということが重要であるとよく言われます。これは、後から評価をする上で必要なこととして言われることが多いように思いますが、目標の達成度を高めるという意味も当然あるでしょう。。

これを、心理学や脳科学的な観点からみると、「目標が具体的になっていると、それが現実化しやすい」ということがあるのだそうです。

例えば、「○○を買おう」と思って買い物に行くと、目的に見合ったそれなりのものが買えますが、漠然と「何か良いものがないかな」などと思って行くと、結局何も買えなかったり、逆に余計なものを買い過ぎてしまったりするのだそうです。

何かの目標に向かって物事に取り組むとき、具体的なイメージを持って決めていこうとする人と、抽象的なフィーリングで判断しようとする人とでは、その実現性に差があるのだそうです。

確かに、具体的なゴールイメージを持っていると、それに向かって行動しやすいですし、その時の状況に応じて現実に見合った選択ができるので、目標が現実化しやすいのはわかる気がします。
一方、抽象的な感覚で判断していると、これよりもっと良いことがあるのではないかと夢見がちになったり、向き合い方が消極的になったり、逆に積極的すぎてしまったりということがあると思います。

私が同じように思い当たることで、「中途採用の人材要件」の話があります。現場に対して人事部門の立場で、その時に採用したい人材要件を尋ねると、時として「できるだけ良い人」などという抽象的な要件が出てくることがあります。内容を良く聞くと、概して「そんな人はめったにいないでしょう・・・」というスーパー人材を求めているとしか思えないものであったりします。

しかしそんな現場に、言ってきた要件レベルにはほとんど達していなくても、活かせる可能性があるだろうと判断した具体的な人材を紹介してみると、意外にすんなり採用に結びついたりします。
抽象的なイメージの状態では、あれもこれもと高望みをして、現実からかけ離れたスーパー人材が要件になってしまうことがありますが、実際の人材が目の前に現れると、イメージが具体的になり、現実的な判断ができるようになります。
結果として、「自部門に見合った必要な人材を採用する」という目標を現実化することができます。

 「具体的なイメージを持てば、目標は実現しやすい」ということは、やはり重要なことだと思いますし、逆に言えば、「実現したいことがあるならば、目標イメージを具体的に持て」とも言えます。
私自身の傾向でいえば、ついつい感覚的な判断を下しがちなところがあるので、注意しなければいけないと思っています。


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