2022年8月8日月曜日

「若いから大丈夫」ではない

 夏の高校野球甲子園大会が開催されていますが、昨今の厳しい暑さへの対策として、「試合を朝と夕方の2部に分けて実施する検討を始める」という話題が、あるテレビ番組で紹介されていました。

 

出演者のコメントとして、

「対策はしなければならないし、一方でこれまでの伝統を守りたい気持ちもわかるし、なかなか難しいテーマだ」

「正直言って、厳しい環境で頑張っていることを応援したいという気持ちもある」

など、改革は絶対必要だが伝統もあるので、そのバランスをとった議論が好ましいとの流れで話が進んでいました。

 

 そんな中で、ある若い女性芸人が言ったのは、

「この議論をしているおじさんたちは、どこかで自分たちの経験と重ねて“若いから大丈夫”と思っている節があるが、決して“若いから大丈夫”という暑さではない」

ということでした。

 

「最近の猛暑は昔とは比べ物にならないレベルであり、そんな中でも相変わらず若手芸人の屋外ロケなどがあるが、みんな半分死にかけながらやっている」

「若いから大丈夫ではないが、企画する人たちはどこかでそう思っているのではないか」

とも話していました。

要は「こういうことを決める立場の人が、自分たちの“若い頃”の古い感覚で決めていたら、実態と合わない形になりかねない」「伝統などと言っているレベルではない」ということです。

 

こういった話は、会社の中でも似たようなことがあります。

例えば「ハラスメント」に関する話では、「自分たちの頃は普通のことで、そんなに目くじら立てなくても良いのではないか」「上司に従うのは当たり前」などという人がいますが、そもそもは上司からの嫌がらせや無理強いが許されていた昔の方がおかしい話です。

 

体育会系部活動では、上級生が神様という時代がありましたが、ある大学の強豪チームでは雑用をすべて4年生がするそうです。一番環境変化が大きくて戸惑うのは1年生であり、早く環境に慣れて力を発揮させるには、その点で一番余裕がある4年生が余分な仕事を担うことが理にかなっているという考え方だそうです。理解しきれない年長者も多いのではないでしょうか。

 

若手社員に対して、「ちょっと嫌だとすぐ辞めてしまう」「我慢しようとしない」などという人がいますが、我慢することにメリットがなくなっている環境変化を忘れています。嫌なことに我慢して従っていても、会社が永続する保証はなく、自分が成長できるかはわかりません。特に嫌なことがなかったとしても、今の環境よりも良いと思われる転職先はたくさんあります。やはり環境は変わっています。

 

年長者の「俺たち、私たちの若い頃は…」という話は、思い出話としては良くても、経験談としては取捨選択が必要であり、武勇伝や自慢話であれば聞く価値はありません。私自身も年齢的に、ついこの間と思っていたことが10年前の話だったりするので、古くて時代遅れの話には注意しなければなりません。

 

自分の若い頃の経験と照らして、「若いから大丈夫」というのは、今は決してそうではないことがたくさんあります。

 

 

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