2016年2月1日月曜日

「幸運や成功は予定外のことから生まれる」ということ



あるテレビ番組で話題にしていたことですが、ノーベル賞をとるような大きな発明、発見のほとんどは、予定していなかったこと、ラッキーなことから始まっていることが多く、自分の予定通りにやったことからは、大きな発見はあまり生まれないのだそうです

また、予定外のことから発見を見出すには、それを見逃さないための感性が必要で、そのためには、今までの既成概念を捨てて肩の力を抜き、そのことをもう一度見直すということをしていると、発明を生んだり、成功しやすくなったりするということでした。

私はこの話と似たことで、「幸運や成功は予定外のことから生まれる」ということを、特に独立して仕事をするようになってから、よく感じるようになりました。

例えば、こんな業界や立場の人と出会えば、こんな人が集まるコミュニティに参加すれば、こんな情報提供をすれば、仕事の受注や引き合いがもらえるのではないかと考え、それなりに理屈を考えて行動したりしますが、そういう中から結果が得られたことは、実はあまり多くはないという印象があります。

反対に、まったく思いもよらない人からのご紹介や、ある日突然の問い合わせなどがきっかけで、長い仕事上のお付き合いが始まることが、実際の件数などから見ても、少なくとも私の場合は圧倒的に多いです。
こういう時に、後から理由を確かめると、それなりの経緯や理屈が必ずあり、その度に「なるほど、そんなことだったのか・・・」と思いますが、それが事前に予定、想定ができることだったかといえば、それは難しかっただろうと思うことばかりです。

ですから、自分のやることとしては、できるだけ多くの人と会い、多くの場所へ出向き、多くのことを発信するしかありません。多少の確率や効率は考えますが、何か大きな変化をもたらすような出会いや出来事は、やはり予定できるものではありません。

「幸運や成功は予定外のことから生まれる」ということを、なぜ会社に勤めていた頃はあまり思わず、独立してから顕著に感じるようになったのかを考えてみましたが、そこで思ったことは、「一日の生活の中で予定されていることの割合の違い」ということです。

もちろん業種や職種による差はあるでしょうが、会社勤めであれば、少なくとも就業時間や休日は決まっているでしょうし、給料もルールで決まっていて、ある程度の幅で一定していると思います。
場合によっては、朝夕は同じ時間に同じ電車の同じ車両に乗り、会社では同じ顔ぶれと仕事をし、行動を共にする人や、お昼ご飯を食べるお店まで毎日ほぼ一緒というように、同じような流れと風景の中で過ごしている人もいるでしょう。

私も会社勤めの頃は、これと同じようなものでしたが、これが独立してからは、お客様に応じて仕事内容は違いますし、それが保証されるのは契約に応じた期間だけになります。収入も変動しますが、これは少ないというネガティブな話だけではなく、ポジティブな場合もあります。お会いする人も行く場所も、行動する時間帯も毎日違い、予定できないことや安定しないことの比率が圧倒的に増えます。
そういう比率が多いせいで、「その中に幸運がある」と感じてしまいやすいのかもしれません。

「幸運や成功は予定外のことから生まれる」ということを逆説的にとらえれば、予定することを減らせば、幸運や成功に出会う確率が増える(かもしれない・・・)」ということです。
毎日同じことを繰り返していると、その中で想定される範囲のことしか、身の回りでは起こらなくなります。その安定や無難ということが、その人にとって望ましいことならば、それはそれで良いのかもしれません。
ただ、“幸運”や“成功”というのは、「いつもと違う良い出来事が起こること」です。それに出会うためには、あえて意識的に「予定していないいつもと違う行動」をとることも必要なのかもしれません。


0 件のコメント:

コメントを投稿