2020年12月14日月曜日

私がちょっと苦手な「何でも電話」の人

芸能人では「共演NG」などといわれるものがあるようですが、私にはそういう感覚はほとんどありません。どんな人が相手でもだいたい大丈夫です。

もちろん多少の人間の好き嫌いはありますが、好きな人とはより親密に、そうでない人でもほどほどのビジネスライクも含めてそれなりにお付き合いします。

 

ただ、唯一苦手なタイプの人がいます。要件の中身に関わらず、「何でも電話」で済ませようとする人です。少し前のネット上で、「電話は相手の時間を奪う行為」だとして、批判的に「電話野郎」などという言葉がありましたが、私はそこまで強硬には思わないものの、ちょっと似たような迷惑感情は持っています。

私の周りに「何でも電話」という人はもうほとんどいませんが、いるのは40歳以上の男性だけの数名です。ときどき仕事で出会うときも同じく40歳以上の男性だけなので、その属性の中のごく一部に「何でも電話」の人がいる感じです。

 

昔の固定電話の時代ならば電話機の近くにいなければ応対はできなかったわけですが、携帯電話の時代になって、電車の中でもトイレでも、食事中や会議中のような時間でも、常に電話がかかってくるようになりました。だから余計に苦手になったところがありますし、外出中などであれば落ち着いて話せる場所以外では基本的に電話はしないようにしています。

 

私が「何でも電話」の人を苦手と思う理由は、その人たちに共通して感じる「仕事の進め方」に関することです。

一つは「思慮が浅くてせっかち」なこと、もう一つは「自己中心的な判断が多い」ということです。他にも「口頭ばかりで文字にしない」や「言っていた話が変わりやすい」といったことがありますが、大きなものはこの二つです。

「何でも電話」は、この仕事のしかたが現れた一端に過ぎないと思っています。もちろん全員がすべてに当てはまるということではありません。

 

例えば、こちらがたくさんメモを取らなければ聞き取れないような内容を、電話で一方的に話してきたりします。ある程度のところで私は「その内容ならメールで送ってください」と言いますが、よく言われるのは「いや、電話の方が早いから」です。確かに電話の方が効率的なことはありますが、「何でも電話」の人たちの場合、手間を省けているのはその人だけでこちらの手間は増しています。

 

「何でも電話」の人は、相手の状態に思いが及んでいないので、電話では結果的に連絡がつくのが遅くなったりします。たぶん「電話くらいできるだろう」という感覚だと思いますが、私の場合はそうもいかない時がいろいろあります。メールやチャットツールなら対応できても、電話は話しても大丈夫な場所がなければかけられません。

 

「何でも電話」の人は、留守番電話で要件を言いません。ただ「折り返し連絡を」というだけです。かけ直してみると、たいして急ぎでも重要でもないことがよくあります。大まかな要件を先に言ってくれればこちらも優先度や重要度が判断できますが、やっぱりここでも自分都合の感じがします。

 

私は20代、30代の若手と仕事をすることがありますが、彼らはコミュニケーションツールをうまく使い分けます。通常はメールやラインほかのチャットツール、ちょっと急ぎでショートメッセージということもありました。電話をしてくるのは本当に急ぎの時だけで、例えば、いま目の前にいる相手とスケジュール調整をしなければならないといったような場合です。

こちらとしても、その人が電話してくるのは緊急度の高い場合だとわかっているので、気が付けばすぐに対応します。でも「何でも電話」の人が相手の時は、こちらの区切りがつくまで後回しにしていることが結構あります。相手はせっかちでイライラしているかもしれませんが、これまでに仕事上で支障をきたしたことは一度もありません。

 

私は「何でも電話」の人の、仕事の進め方全体があまり効率的とは見えません。今はみんながその時の状況に合わせて、様々な手法でコミュニケーションツールを使い分けます。「何でも電話」や「何でもメール」のような偏りがあっては仕事が進みません。思い当たることがある人は、少し考え直してみても良いのではないでしょうか。

 

 

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