2020年12月17日木曜日

とても優秀だけど「自画自賛」が多いコンサルタント 

私の知人のコンサルタントには多くの優秀な人がいて、勉強させてもらうことがたくさんあります。ある一人も実績、経験、知識ともに豊富でとても優秀な人ですが、唯一気になるのは「自画自賛」に思える話が多いことです。

 

自身の講演や研修、コンサルティングについて、「評判がとてもよかった」「評価が高かった」「アドバイスのおかげで改善された」などという話が頻繁に出ます。自慢話のようにも思えてしまいますが、実際の状況から見ると、そこまで根も葉もないことではありません。それなりにお礼を言われ、良い感想をもらい、良い方向に変化した事実もあります。

ただ、それでもやっぱり、私自身の感覚からすると気になってしまうのです。

 

自分のことでいうと、どんなことでも「評価が良かった」などと思うことや、満足した感じになることはほぼありません。もちろん良い感想や評価を言葉としてもらうことはありますが、基本的には社交辞令のようなものだと思っています。面と向かって「ダメだった」と言われるとすれば、それは相当ひどかったということなので、さすがにそこまでの経験はありませんが、それでも口に出さない不満や不足は、必ずどこかにあると思っています。

そんなことで、どちらかというと「これで良かったのだろうか」「足りなかったのはどこだろうか」と考えることの方が多く、自画自賛の感じになることはほとんどありません。「そんな自信のなさではプロではない」と言われてしまうかもしれませんが、自分としてはまだ足りないと思うことがほとんどです。

 

ただし、それでネガティブに落ち込んでいるようなことは全くなく、少なくともその時に自分ができる100%のものは提供していると思っています。それで足りないことは将来に向けて努力しなければならない自分の課題ですが、その時点でできないことはできないので仕方がありません。

私が自分を測る尺度にしているのは、「二度目があるか」「継続するか」の二つのことです。相手の満足が不満をほんの少しだけでも上回っていれば、いつか次へのつながりがあります。そうなれば何となく「一応ダメではないのだな」と思いますが、やっぱり自分を褒める感じにはなりません。

 

「自画自賛」のことを調べてみると、その心理としては「不安や自信のなさや、褒められたい願望の裏返し」という人と、「自分はすごい、正しいと心から思っている」という人の両方がいるそうです。結構ネガティブな心理と、反対にポジティブすぎる自己中心の両極端な感じですが、私の知人がどちらなのかは、ちょっと見ている感じだけではわかりません。

 

ただ、「現実を受け入れて前向きに考える」ということでは、私の姿勢も悪いことではないように思っています。

 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿