2014年3月14日金曜日

主語がない話の聞きづらさ


先日、ある方の講演を聴いている中で思ったことです。

それほど難しい話をしている訳ではないのですが、話の内容が、なぜかものすごく理解しづらく感じたのです。その理由としてわかったのは、話の中で主語の省略がものすごく多いのです。

お年寄りの会話などではありがちかもしれませんし、自分の母親などはまさに主語がないままであちこちに話が飛ぶような会話の連発なのですが、、さすがに講演のような、多くの人たちが話を聞いている場面であると、さすがにもうちょっと意識してほしいという気持ちになります。

主語というのは、話している中でついつい省略されやすいという所があるように思います。それがなぜなのかを考えると、要は相手の理解の程度に思いが及ばず、自己中心的に話をしているということなのだと思います。早く結論が話したい、相手も理解しているという思い込み、以心伝心で伝わっているつもりなど、話し手の意識としてはいろいろあるのでしょう。

また、外国の方々が日本人同士の会話を見ると、「あれ」とか「それ」とか、はっきりした主語がないのになぜか通じているという指摘を聞いたこともあります。あうんの呼吸があるのだと思いますが、どんな相手に対しても、自分の意図をきちんと理解してもらおうと考えると、やはりそれではマズイと思います。

自分が話すことばかりに意識が先行してしまうと、一番最初に省略してしまうのが主語なのではないかと思います。このように、ついつい省略しがちな主語ですが、話の理解度を左右する上では大事な部分です。

しっかりしたコミュニケーションの前提として、「主語からしっかり話すこと」を意識することが大事ではないかと思います。


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