2015年2月11日水曜日

あなたは大丈夫? 組織の雰囲気を壊す「ムードブレイカー」が共通して言う決まり文句


組織作り、チーム作りの中で、“ムードメーカー”と呼ばれる人の存在は大切です。

例えばプロ野球で、今期も米大リーグのブルージェイズでプレーする川崎宗則選手は、ベンチでも大きな声を出して雰囲気を盛り上げるなど、その明るい性格と真摯なプレーぶりでチームに貢献する典型的な“ムードメーカー”といわれます。

また、よく言われる明るく元気な人でなくとも、例えばホテルのバーなどでは落ち着いた空間であることが大切ですから、そのお店にあった雰囲気を醸し出すということでは、そこで働く人たちも同じく“ムードメーカー”であるといえるでしょう。

これに対して、組織の雰囲気を悪い方向に変えてしまう「ムードブレイカー」という人も、残念ながら存在します。
仕事をしない管理職、文句ばかり言って行動しない後ろ向きの人、心配ばかりの悲観論者、ネガティブ発言ばかりの人、その他いろいろなタイプの人たちがいて、雰囲気の壊し方もいろいろです。

組織を率いるリーダーの立場であれば、こういう人に手を焼いた経験のある人は大勢いるでしょうし、中にはリーダー自身が「ムードブレイカー」になっている場合もあり、こうなってしまうと組織を立て直すことはなかなか難しくなります。

私も自分の仕事柄として、多くの「ムードブレイカー」に出会ってきました。いろいろなタイプがいるとはいうものの、私が見てきた「ムードブレイカー」の誰もが、これだけは必ず言っていた決まり文句のようなものがあります。

「この書類はそもそも必要があるの?」
「この研修はそもそも何のためにやるの?」
「こんな仕事はそもそも受けるべきじゃなかった」
「そもそもなぜアイツがリーダーなんだ」
など、とにかく「そもそも論」を出してくるのです。

原点に立ち戻るという意味では必要な場合もあるでしょうし、一見では正論のように感じてしまいがちですが、「そもそも論」は議論の矛先をすり替えただけであり、目の前の問題解決につながることは絶対にありません。そして、「そもそも論」が出されると解決策が見えなくなるので、その場の雰囲気は確実に悪くなります。

まさに「ムードブレイカー」の決めゼリフのようなものですが、実はこの「そもそも論」を言い出す人は、意外に多いように感じます。ついつい出てくる無意識の愚痴かもしれませんが、「そもそも論」が組織の雰囲気を壊すことに違いはありません。

これは、本人が無意識のうちに、組織の雰囲気を壊す「ムードブレイカー」になってしまっている恐れがあるということです。
「ムードブレイカー」の決まり文句である「そもそも論」を持ち出すことには、十分な注意が必要だと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿