2012年8月22日水曜日

法律を知らなかったとしても・・・

先日、お手伝いをしている会社の社長様から労働法に関わる事柄を質問されたのですが、いくつかのわりと基本的な内容について、「そんな事知らなかった・・・」と言われることがありました。それなりに経験を積まれてきている経営者の方ですが、そんな方でも抜け落ちている部分があったということです。

最近は、働く人に対する不当な行為が増えているといわれますが、法律知識に疎く、法令違反の意識が全く無いために、そのような扱いを平気でしてしまっているケースも多いと聞きます。要するに悪気がないのです。そのせいで問題がこじれてしまっている例も多々見てきました。

「会社経営をする中で最低限の法律は知っておくべきだ」と言ってしまえばそれまでですが、経営者の仕事はそれだけではないですし、全ての事柄にアンテナを張っておくことはなかなか難しいものです。
これを補完するために、私たちも含めた外部の専門家がいる訳ですが、表に出てきていない問題や社内に問題意識が無い事柄を外部から指摘するのは難しい面もあります。やはり初めの部分は、社内の人間が「これってどうなの?」、「本当にこれでいいの?」という問題意識を持つことが必要であろうと思います。

問題意識を持つために必要なのは、私は「常識的な感性、感覚」だと思います。法律的にどうこうというより、自分の肌感覚に照らして「おかしいのでは?」と感じ取れるかどうかです。これを磨くには、結局多くの人、事柄、価値観に触れ、バランス感覚を養うことに尽きると思います。

バランス感覚に完璧はありませんが、少し意識するだけでも結果は随分違ってくると思います。

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