少し前に、ある会社の営業職の採用業務をお手伝いしていた時のことです。
応募数は非常に多く、年齢層は40代、50代がほとんどでした。やはりそのあたりの方々が応募できる求人件数は少ないのであろうということが感じられました。
もちろん頂いた書類は、すべての内容をできるだけしっかり拝見するようにしていますが、多くの応募書類を一斉に見ていると、どうしてもいろいろな面で比べるようになってしまいます。
郵送方法だけを取っても、小さな封筒に履歴書だけを詰め込んでこられる方から、大きな封筒でホルダーに入れて、丁寧なカバーレターを付けて来られる方まで様々です。
封筒の糊付けで書類まで張り付いていたり、どう見てもコピーして使いまわしている書類だったり、一方では手書きでとても丁寧に書かれたものだったり、まとまっていて一目で経歴がわかるような見やすいものだったり、人によって本当にいろいろです。
些細なことであっても、やはりその方の人となりは出ていると考えていて、わざわざ応募して頂いているとは言え、見る気になれないような書類があるのも事実で、それが書いてある内容以前の問題であることも多々あります。
40代、50代といえば、それこそ面接を行う側の経験をされた方もたくさんいらっしゃるでしょうし、その他の経験も豊かな方々のはずですが、鈍感になっているのか、気遣いの余裕がなくなっているのか、どうもそのあたりで横柄、不遜、雑、という感じを受けることがずいぶんありました。
お会いすればそんなことは全く無い方なのかもしれませんが、限られた時間で限られた方としかお会いできないとなれば、書類上だけで取捨選択をせざるを得ませんから、些細なことでご縁がなくなってしまう方も残念ながらいらっしゃいました。
採用不採用の境目というのは、本当に些細なことの積み重ねだったりしますが、初期段階でのちょっとした気遣い不足でチャンスを逃しているとすれば、こんな不幸なことはありません。
なかなか思うようにいかないなどと感じている方は、ご自身のキャリアの問題だけでなく、そんな周辺事情にも心を配ってみると、案外うまくいくこともあるのではないかと思います。
同世代である自分自身への自戒も込めて、そんなことを思っています。
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