2012年8月19日日曜日

「若手社員を誘うには」の一例

最近は上司や同僚の飲みの誘いを断る若手社員が増えているといいます。

私も社会人になり立ての頃は、会社の飲み会と聞くと酔っ払った上司の横に正座して説教されている部下、建設的でない会社のグチの言い合いなど…、あまり楽しそうではないイメージでした。

しかし、実際に行ってみるとイメージのような光景はほとんどなく、知らなかった人と仲良くなるのはそれなりに楽しく、いつの間にか馴染んでいったように思います。「イヤイヤでも一度行ってしまえばどうにかなるし、無理やりでも一度来させてしまえばどうにかなる」などと思っていたものです。

ただ最近の若手社員は、人に対してナイーブです。むやみに自分の内側に入ってこられるのは拒みますし、相手の内側に踏み込むことも避けます。その一方で、ほんのちょっとした事でこの人はいい人、わかってくれる人などと捉え方を変えるところがある感じがします。
ですから関係作りのためには、相手の距離感を考えながら少しずつ距離を縮めていく必要があります。「とりあえず連れて行けば」では、いきなり踏み込んできたと感じ、かえって遠ざけてしまうことになりかねません。

私が気をつけていたのはそれほど特別なことはなく、初めは仕事の中でコミュニケーションをとり、相手の都合を聞きながら来やすいタイミングで誘い、説教するのではなく相手の話を聞き、自分のテリトリーに引き込むのではなく相手のテリトリーに入っていく。そうすると思いのほか心を開いてくれて、うまくコミュニケーションが取れるようになっていったように思います。(もちろんそうでない人もいましたが・・・)

「最近の若い奴らは上司が誘っても平気で断る!」なんて憤っている人ほど、日常のコミュニケーションもあまり無いままに、いきなり当日誘って自分の馴染みの店に連れて行き、自分の話したいことばかり話す、などということを案外やっているのではないでしょうか。

私が思うのは、「気になる異性をデートに誘うにはどうするか」を考えるのに近いということ。
「同性相手じゃそんな気にならない」とか「アイツは自分の趣味じゃない」などと言わず、発想を切り替えてみると、実は案外うまく関係作りができるのかもしれませんね。

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