2012年8月10日金曜日

社長には向いていない・・・?

もう数年前の話になりますが、私の先輩が会社を興そうと考えて、その当時いろいろな方々にアドバイスを求めて相談していた時、ある方から「お前は社長に向いてないからなぁ」と言われたと、少々気にしていたことがありました。

これから船出しようという人に、そんなことを言うのもどうかとは思いましたが、そもそも“社長に向いている”とはどういうことなのでしょうか。
「決断力がある」「リーダーシップがある」「コミュニケーション能力が高い」「人望がある」「人脈が広い」「数字に強い」、その他諸々あると思いますが、世の中の社長がみんなそうかというと、それは違います。

私は先輩に、「社長に向いている人がやっている会社の方が少ないし、向いているから成功するとも限らないし、そもそも何をもって向いているというのかわからない」と言ったのですが、物事に対する向き不向きというのは、誰にとっても永遠のテーマで、判断するのは難しいことだと思います。
「今の仕事が自分に向いているか」を考えたことは、誰でも一度や二度は必ずあると思いますし、私自身も、自分が今やっていることに本当に適性があるのかは時々考えます。

人の適性についての考え方で、私が確実にいえると思っているのは「向いているかどうか、最後に決めるのは自分だ」ということです。

もちろん適性テストや第三者の指摘など、周りからの見え方はいろいろあるでしょうし、その意見をよく聞く必要はあると思いますが、特に経営者のように総合力が問われる場合、その適性というのは、実は自分自身の主観による部分が多いのではないかと思います。自分で向いていないと思ったら向いていないし、向いていると思わなければやって行けないのではないでしょうか。

「自分は何でもできる!」なんて極端なのはどうかと思いますが、少なくとも勝手な思い込みだけで「○○には向いていない・・・」というのは止めてみた方が良いのではないかと思います。

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