2013年8月31日土曜日

なかなか変わらないキャリアの会社依存


「未来への不安を払拭するため、自分のキャリアを磨く努力をする」
ごく当然の流れのように見えますが、自営業者を除く全国の有職者を対象にした調査で、「語学、IT、マネジメント力など仕事に役立てるための勉強をしていますか?」と聞いたところ、「勉強をしていない」と答えた人が過半数(約54%)に及んだのだそうです。
調査結果の分析としては、先行きが見えない中で、何をどう学べばいいのかわからない人が多いのだろうということでした。

確かに自分の会社員時代を考えても、きちんと目標を定めて勉強していたかと言われれば、あまりそうではなかったように思います。ただ、独立心だけは持っていて、会社には頼らないぞという意識はあったので、自分なりに人脈や見聞を広めようとはしていました。

そう考えると、そんな独立心がないのであれば、会社にいればとりあえず目の前の仕事は常にあるし、目の前に仕事があれば差し迫った危機感は感じづらいだろうし、そうなれば、日常業務の中でよほど自分のスキル不足を感じる場面でもない限り、あえて自分の時間を使って勉強はしないかもしれないなぁと思います。

そんな中、最近読んだある著名な方のコラム記事で、イチロー選手を題材にしたものがありました。
ちょっと要約すると、「例えばアスリートは試合に出るために毎日練習する。イチロー選手のような天才でも、練習せずに試合だけ出ている人はいない。ビジネスパーソンもプロフェッショナルとして仕事をする以上、勉強にもっと時間を割くべきだ。」とありました。「勉強しないのは、脊髄反射で日々の仕事を乗り切れてしまうからだろう。」ともありました。

こう考えれば「何をどう学べばいいのかわからない」なんていうのは、「とりあえず試合には出られているので練習はしません」と言っているのと同じことのように思います。でも、いつ試合に出してもらえなくなるかわからないし、そうなってからあわててもたぶん手遅れです。そんな甘えたことを言っている場合ではないように思います。

これは自戒も込めてですが、やはりきちんと学ぶべきことを見つけて学ばなければならないです。自分のこれまでのキャリアをもとに、専門性はどの部分なのかを考えることが第一歩だと思います。幸い私は自分の専門性は見つけていますが、今やっている内容はいつか陳腐化するので、そのままでは絶対に通用しません。ではどうするかと言えば、実務経験を積みながら自分なりに学ぶ以外に方法はありません。

少なくとも「何をどう学べばいいのかわからない」は、やっぱり言い訳だと思います。


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