2013年2月16日土曜日

就活はやっぱり大手志向? 中小企業への目の向け方(2)


「中小企業を後回しに」と考えて、チャンスを逃しているケースが多いので、「中小企業にも早めに目を向けてみては・・・」ということを書きましたが、ではなぜそうなのかというお話です。

前回書いた通り、昔は大手の採用が決まってから中小が動き出す、なんていう傾向がありましたが、今は採用に積極的な中小企業はどんどん動きます。
中小企業は一社ごとの採用数が多くありません。3名、5名というような採用枠で動いている会社が大半です。ただでさえ採用枠が少ない中小企業がどんどん採用内定していくわけですから、大手の結果を見ながら徐々に中小へ目を向けるのでは手遅れになりかねません。

また、「大手の採用基準は厳しくて中小は甘い」「大手が高くて中小が低い」と一般的には思っていますが、必ずしもそうではありません。
例えば、ある大手企業で50名の枠があるとして、採用数5名の中小企業なら10社以上に応募しなければ50名の枠にならない、という計算上の採用枠があります。

1社の応募にかかる労力はそれほど変わりませんから、応募する側からすれば活動効率が悪いということになりますし、採用数が多い方が何となく確率も高いように感じてしまいます。ただ、これを求人倍率に変えて見てみると、一部の超人気企業を除けば、それほどはありません。中小企業でも100倍、200倍なんて会社はいくらでもあります。

採用基準は、それぞれの会社によって視点が違いますから、大手で内定するような人が、中小企業で不採用になっていたなんてこともあるでしょう。

ということは、大手でも中小企業でも初めからできるだけ多くの会社をピックアップし、アクションするという事が重要になります。採用枠や募集期間のことを考えるとなおさらです。やっぱり応募する社数を増やした方が良いし、その方が可能性は上がるということになります。

ただそうは言っても、中小企業は調べていても目につきづらいし、何をやっている会社かもわかりづらいことが多いです。学生時代の経験だけで判断するのはなかなか難しいでしょう。そんな中で自分の志向に合う企業を効率よく探すには、先人であり経験者である身近な社会人(親でも親戚でも先輩でも誰でも可)から情報を得ることも、一つの手段です。

社会人であれば仕事上で多くの企業と関わりますから、意外にいろいろな情報を持っています。
「その会社の人、飛び込み営業に来たよ」
「この間のプロジェクトにその会社のメンバーがいたよ」
「その会社と同業の○○社とは付き合いがあるよ」
「その会社は○○って評判を聞いたことがあるよ」
「その業界の会社って○○な傾向があるよ」

なんていう話が聞けるかもしれません。社会人としての知識経験から参考になるアドバイスが受けられると思います。
多くのリソースを効率よく活用して、より良い会社に巡り合って頂ければと切に思います。


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