2013年2月19日火曜日

震災から思う「人事」の本来の姿


あの忌まわしい大震災から、もう二年が経とうとしています。
多くの方々が同じだと思いますが、あらためていろいろな事を考え直しました。

私が感じていることは“人とのつながりのすばらしさと有難さ”です。被災地での助け合い、募金活動やボランティア、国内外からの支援など、ある意味当たり前とも思える「困っている人を助ける」「お互いに助け合う」ということは、実は人間しかできないということを強く感じました。

私の仕事は、企業の「人事」に関する事柄を支援することです。やはり人とのつながりにかかわることですが、人事ということを人の締め付けや支配、規制するための仕組みや道具と考える人がいます。

もちろんそういう側面がまったく無いとは言いませんが、人事の本来の目的、原点に返れば、「会社がいかに業績を上げて、会社にかかわるみんなが少しでも良い生活をするには、そこに属する人の扱いをどうすれば良いかを考える」ということのはずです。
そうだとすれば仕事は面白い方が良いし、居心地は良いに越したことがないし、お互いの信頼関係がある方が良いはずで、決して主従関係支配関係規制されたり強制されたりということでは無いはずです。

こんなことを言うと「すべての人に良い事なんてあり得ない」「そんなの理想論だ」と言われるかもしれませんが、私の立場では、やっぱり人事に専門に取り組む者として理想を追わなければならないし、そうなるように支援することが役目だと思っています。
ゆるいとか甘いとか思われるかもしれませんが、所属する人にとって居心地が良くて、切磋琢磨しながら助け合おうと思える組織が、最終的には業績が上がる組織だと私は思います。

震災の後、今までのように売上・利益一辺倒だったり、競争を促すばかりだったり、人を排除することをいとわなかったりということが、少し減ってきたように思います。本来の人事のあるべき姿に戻りつつある気がします。

またあらためて、自分のお役目を全うできるように、できることから頑張ろうと思います。


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