2014年1月8日水曜日

職住接近の効用


皆さんにとって、“通勤時間”というのは仕事時間にあたるのでしょうか? それともプライベートの時間なんでしょうか?
まぁ自由に使えるということでは自分の時間ですが、拘束されるということでは、限りなく仕事時間に近いという考え方もあるでしょう。

東京の都心で勤務する人は、片道1時間程度の通勤であれば、どちらかといえば近い方ではないかと思いますが、これが地方都市などに行くと、職住接近の度合いが全然違っていて、通勤1時間などというと「ずいぶん遠いね」などと言われます。

通勤時間は、それをどう使うかによって、有意義なすきま時間にも、ただの移動時間にもなります。気持ちの切り替えの時間だったり、読書の時間にあてたり、片道2時間の通勤電車内で勉強して、難関の資格を取ったなんて言う人もいますから、本当に利用の仕方次第だと思います。

ただ、遠距離通勤の人と職住接近の人の、いろいろなことを総合的に見比べると、私はやっぱり「職場は近いにこしたことがない」と思います。

まず、通勤もやっぱり仕事をするための拘束時間の一部ですから、片道30分の人と片道2時間の人とでは、毎日の拘束時間が3時間違います。1ヶ月で60時間以上になりますから、やっぱり相当な負担です。

さらに、「すきま時間として活用すればいい」とはいうものの、勉強や読書やちょっとの居眠りはできたとしても、寝転がって休める訳ではないし、食事ができる訳でもないし、特に全然座れないような満員電車では、ただ乗っているだけか、ケータイでも眺めているのがせいぜいです。その間でできることには限りがあります。

最後に、これが一番感じることですが、やっぱり遠距離通勤の人は皆さんお疲れです。仕事の能率に良い影響があることはないでしょうし、もしも通勤時間がそのまま実際の仕事に置き換わったとしても、仕事自体は早く進みますから、疲労感もずいぶんマシなのではないかと思います。

ネットサービス大手のサイバーエージェントでは、「2駅ルール」といって、会社がある場所から2駅以内の賃貸物件に住めば、家賃補助が月に3万円もらえるという制度があるそうです。
満員電車などの通勤ストレスから開放され、リフレッシュして働いて欲しいという想いからスタートした制度で、実は通勤交通費やタクシー代と比較すると、会社の費用負担はさほど変わらないのだそうです。

これからは、もう少し多くの会社が、「職住接近の効用」にもっと目覚めて行っても良いのではないかと思います。


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