2014年10月22日水曜日

初めからそのつもりばかりでもない「社交辞令」


ある記事で、「ビジネスで使う絶対実現しない社交辞令だと思うフレーズランキング」というものを見ました。

男女別でベスト5が挙げられていて、そこで多少の順位の違いはありましたが、それぞれ挙げられていたのは以下の六つでした。
・前向きに検討させていただきます
・近いうちに飲み(食事)に行きましょう
・近くに来たら寄ってください
・機会があれば一緒にお仕事したいですね
・また、お目にかかれますことを楽しみにしています
・落ちついたら会いましょう(遊びましょう)

これらの言葉、私自身はすべてを思いっきり使っています。直接相手に言うこともあるし、メールやメッセージなどの文書で送ることもあります。
でも、こんなランキングに挙がると言葉というのは、相手がこれらを聞いたときに「ああ社交辞令だなあ」と受けとめるということなので、実はお相手に対して失礼なのかもしれないと、少々反省をしました。

ただ、これらの言葉を初めから社交辞令のつもりで、あまり付き合う気がない相手と距離を取るために使う人もいるでしょうが、私自身の気持ちで言えば、必ずしもそうばかりではありません。、

「前向きに検討させていただきます」は、社交辞令というより結論先延ばしのための言葉だと思うので、よほどのビジネス上の駆け引きでもない限り、私はどんな場面でもできるだけ使わないようにしています。

「近いうちに飲み(食事)に行きましょう」「近くに来たら寄ってください」は、ありがちな社交辞令なのでしょうが、私自身の気持ちで言えば、これを言うお相手とは、本当に飲み(食事)に行っても良い、会えるならまた会ってもよいと思っている時なので、初めから社交辞令のつもりで使っていないことが多いです。結局は実現せずに、社交辞令となってしまうことも多いですが・・・。

「機会があれば一緒にお仕事したいですね」も、もしそうなったら対応しても良い感じで使っています。でも実現のハードルは高いので、飲みのお誘いよりは、社交辞令のイメージが強いように思います。

「また、お目にかかれますことを楽しみにしています」「落ちついたら会いましょう(遊びましょう)」については、私自身も「きっと実現はしないだろうな」と思いながら、相手の調子に合わせて言っているので、社交辞令として使っている感じがします。

これらの使い方や捉え方は、きっとそれぞれの人によって違うと思いますが、初めからいかにも社交辞令とわかってしまうような振る舞いは、やはりあまりうれしいものではありません。

でも、社交辞令はムダで不要なことかと言えば、決してそうではないと思います。
私の経験でも、初めは社交辞令で終わっていたことが、あるきっかけで2年後に実現したなどということがありました。
社交辞令で終わらせないようにと、お相手が気を遣ってセッティングしてくれたこともありますし、自分からそうしたこともあります。これもきっかけがあって出会ったからこそできることです。

社交辞令で終わらせたくない時には、それを具体的にする行動をとるべきだと思う半面、こういうやり取りも、出会いの始めの入口としては必要なことではないかと思います。


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