2014年12月26日金曜日

「売りたい人」からは買いたくない心理


これは私の仕事柄もありますが、様々な団体の懇親会や異業種交流会といったイベントに、ときどき参加することがあります。

良い出会いに巡り合うためには、人と出会う機会を増やさなければなりません。様々なイベントに参加してきたおかげで、ビジネスパートナー、経営者同士の友人、飲み友達など、いろいろな仲間と出会うことができました。

そんなたくさんのうれしい出会いの一方で、人と出会う機会を増やそうとすればするほど、自分にとってはわずらわしいだけの、お相手には失礼ですが、無用な出会いというものもあります。ごく一部の人ではありますが、時間をかけて信頼関係を結ぼうという付き合い方ではなく、目先の商売だけが目的の人です。

私が最も苦手なのは、ただ一方的に「売りたい人」です。相手の事情は大して聞かず、強い押しで自分が扱っている商品やサービスの売り込みをしてきて、しかもそれが一方的でしつこかったりする人です。
30分前に名刺交換をしただけなのに、もう携帯に電話をしてきて、会いましょうとかお話がしたいなどと言われます。

少なくとも私は、大した知り合いでもないうちから、一方的な売り込みをしてくるような人からは、絶対に物は買いません。これはその人が売っているものがどんなに高品質であっても、その時に必要と考えていたものだったとしても、それは変わりません。
理由は単純で、ビジネス上でWin-Winの関係を築けない人とは、ビジネスをする気はないということです。

この手の「売りたい人」に共通しているのは、圧倒的に相手目線が足りないということです。そしてさらに、あまり余裕のなさそうな人たちが多いということです。

経営が厳しいとか、ノルマに届かないとか、その人なりの事情はあるのでしょうが、やはり自分に余裕がない人に相手のことを気遣う余裕などあるはずもないでしょう。
自分の都合ばかりが先行してしまい、その結果として、ビジネス上の成果にもあまりつながっていないという悪循環に陥っている感じがします。

そのことに気づかず、少なくともご本人は良かれと思ってやっている場合もあるでしょうし、実はそのことには気づいていても、しつこく売り込むことしか方法を思いつかず、やむを得ずにそうしている場合もあるように思います。

この押しに負けて商品やサービスを買う人がどれだけいるのかはわかりませんが、私の感覚では、たぶん多くの人は、押しが強く売り込まれるのは、あまりうれしくないのではないかと思います。

強引でも売り込むことが良かれと思っている人はともかく、歓迎されないことに気づきながら、方法が見つけられないという人は、今一度相手目線に立って工夫をすることで、ずいぶん結果は変わるように思います。

私にとっても無用な出会いが少なくなれば、それが一番うれしいことなのですが、世の中の様子を見ていると、まだまだそうはならないのかもしれません。


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