2016年7月25日月曜日

「ポケモンGO」はやらなくても、ITへの興味は仕事で必須



「ポケモンGO」というスマホゲームが、ずいぶん話題になっています。
外を歩き回ってリアルにポケモンをゲットするゲームだそうですが、歩きスマホを助長してしまうとのことで、実際に事故が起きたり、立ち入り禁止の場所に入り込む人が出てきたり、何かと問題も起きているようなので、その点だけは注意してほしいと思います。

私はそもそもゲームをまったくやらないので、たぶん自分でプレイすることはなさそうですが、リアルな風景の中にポケモンが現れるとか、コレクションしていく感覚だとか、ゲームの企画力に技術が融合している感じがして、その点ではとても興味があります。

でもそれは、新しい物への興味とか、技術への興味といったものなので、ゲームをやるかと言われると、やっぱりそれはない感じですが、私の周りでもやっている人はたくさんいて、そこではかなり盛り上がっている人と、反対にまったく興味がない人に分かれています。
中には嫌悪感までを持っているような人もいるようですが、そういう人を見ていると、他でもLINEは嫌だとか、スマホはいらないとか、どちらかといえば、新しいものにすぐ飛びつく志向そのものを嫌っているように感じます。新しもの好きに対する新しもの嫌いといったところでしょうか。

こういう話は昔からあって、私が思い出すのは、メールが普及し始めてビジネスでも使われ始めた頃のことです。
特に年長の方々は、積極的に使う人とできるだけ避けようとする人に分かれ、最近でこそ聞かなくなりましたが、自分のところに来たメールを、すべて印刷させるような仕事を命じる社長や管理職がいました。
電話であれば、本人が直接やり取りをするので、誰かが間に入る必要はありませんが、メールになったことで余計な仕事が増えた秘書や事務担当の人は、大勢いたのだろうと思います。

また、これも今は聞かなくなりましたが、かつては上司が赤入れした書類をワープロで修正するような仕事を頼まれるということがありました。直す場所が日付の数字一文字だけだったりして、それくらいなら自分でやった方が手間がかからないだろうと思ったことは、一度や二度ではありません。

これは少し話が違いますが、あるマンションの一室の小さな会社で、訪ねると社員が一人で大汗をかいて座っています。エアコンをつけたら暖房になっていて、切り替え操作がわからないのでそのまま我慢していたそうです。

メカ音痴もここまでくるとかなり問題ですが、そこまでではなくても、会社の中で、自分でできるはずのIT作業を、誰かに押し付けて肩代わりさせるような人は、今でも結構いるように思います。多くは中高年者で、誰かに命令できる立場の人です。
それはもうとっくに通用しない時代になっていると思いますが、にもかかわらず、IT機器を使うことを他人にやらせる人がいるのは、やはりITは苦手、もしくは興味がないということなのでしょう。

ただ、ゲームならばやらないことだけで済みますが、仕事で関わるITではそうはいきません。
嫌がる人がいると取り上げたLINEの話で言えば、ビジネス上のコミュニケーションでLINEを使う人たちは、最近ものすごく増えています。セキュリティリスクがあるということで、同じようなチャット機能のシステムを社内クローズの環境で導入している会社もあります。

きっとそのうちLINE自体でも、ビジネスアカウントのようなものを作りそうな気がしますし、すでにビジネス用のLINEスタンプなどもあるようです。

このように、ITの技術、サービスというのは加速度的に進んでいて、新しい便利なものがどんどん出てきています。もちろんITが苦手という人はいるでしょうし、プライベートであれば、それを使おうと使うまいと個人の勝手ですが、ビジネス上のこととなるとそうはいきません。人任せでは誰も相手にしてくれず、コミュニケーションの輪から外されていきます。

それを避けるために必要なのは、やはり「興味を持つこと」だけしかないと思います。
特にITに関しては、「興味がない」ではもう仕事の上で通用しなくなります。いまさらですが、ITへの興味は、もう必須の仕事能力なのではないでしょうか。


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