2013年6月8日土曜日

感じが悪かった名刺交換


いろいろな方々とお会いしてお話をさせていただく目的で、異業種交流会にときどき参加します。
参加する方々の大部分は、自分のビジネスに前向きで、新しい人脈や出会いを求めている人達ですが、ごくたまに、自分の都合ばかりで一方的にアプローチしてくる人がいます。

ある交流会で、お相手は40代から50代くらいの女性でしたが、名刺交換をしたとたんに私の名刺には目もくれずにバッグにしまい、自分の商材のパンフレットを渡され、一方的に自分の話をして去っていきました。

さすがにこれはないなぁと思いながら、その人の様子をついつい見てしまいましたが、やはり誰に対しても同じ態度です。商談につなげようという行動にはとても見えませんでした。

ここまでの話で大部分の方々は、「そんなことで商売になる訳がない」「失礼にもほどがある」などと思われるでしょうし、私自身も「どんなに良い商品やサービスでも、アンタからは買わない!」と思ってしまいますが、ごくまれではあってもやっぱりこういう方はいらっしゃいます。

多くの人がNGと思ってしまうような行動を、なぜ取ってしまうのでしょうか。私がいつも考えていることは2つです。
「せっぱつまっていて余裕がない」「相手を気遣う感性がない」などの自己中心型
「売れても売れなくても関係ない」「続けて交流する気がない」などの当事者意識欠如型

未知の方との人間関係を作ろうとした時、自分と相手の双方がWin-Winになれるように、相手の立場も考えながら交流することが重要だと思いますが、これを妨げる意識として、よく言われる「自己中心」ということとともに、「当事者意識のなさ」ということもその要因になります。「どうせ二度と会わない」とか「旅の恥はかき捨て」のような心理があると、相手に対して雑な対応、失礼な態度をしがちになります。当然良い人間関係は作れません。

そう考えると前述の女性は、何とか商談につなげようというよりは、名刺とパンフレットをバラまくことが目的のようでした。上司か誰かに指示されるまま参加しているだけで、その場にいる人と自分が引き続いて付き合う必要もなく、言われた事だけを事務的にこなしていたのかもしれません。当事者意識がなかったように見えました。

商談やビジネスの人脈作りだけでなく、友達作り、仲間作り、そして私が関わるような会社の組織作り、その他人間関係を構築するすべての場面において、やはり「相手目線」「当事者意識」必須事項であるということを、あらためて感じた出来事でした。


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