2014年3月3日月曜日

浅田真央さんに学ぶ「万人に好かれて応援される秘訣」


フィギュアスケートの取材を20年以上しているという、ある女性ジャーナリストの記事に書かれていた浅田真央さんに関するお話からです。

このジャーナリストの方は、浅田さんのお母様と年に何回か手紙をやりとりするような仲だったそうですが、記事の中で浅田真央さんについて、「常に大勢の人に囲まれ、心が安らぐ時間などほとんどなさそうに見えるが、彼女が他人に対して粗野にふるまったり、うんざりした顔を見せたりするところを、一度も目にしたことがなく、愚痴っぽいことも、言い訳めいたことも、彼女の口から語られるのを聞いた記憶がない」と書かれていました。
ソチ五輪の際も、多くの報道陣に囲まれながら、浅田選手は「危ないですよ」「ゆっくり歩きますよ」などと周りを気づかい、にこやかに対応していたそうです。

この方は、浅田選手の「他人の行動を悪意に解釈しない懐の深さは、両親によって育まれたものに違いない」と書かれています。浅田さんが万人に愛され、多くの人から応援され、感動さえも与えるというのは、そんな彼女の人間性を、スケートの滑りを通して多くの人が感じているからではないだろうか、ということでした。

私は、この「他人の行動を悪意に解釈しない」という部分に、強く感じるものがありました。最近の世の中の傾向が、これとは反対方向に行っているような気がしたからです。

例えば○○クレイマーや、SNSの炎上などを見ていると、確かに当事者の行動に問題はあるでしょうし、中には糾弾されて当然の行為もあるものの、全般的に「他人の行動」に対しての批判や非難の度合いが、やけに強くなっている感じがします。自分との価値観の違いや意見の違いが、許せない様子の人が増えているように思います。「他人の行動」に厳しい傾向、他人を無視して物事を強引に進める傾向を感じます。

もしも自分で何か事を成し遂げたいと考えた時、なかなか自分だけでできるものではありません。必ず味方になって応援してくれる人が必要で、そういう人は多いに越したことはないでしょう。
自分の夢や希望を実現するためには、多くの味方が必要だということですが、これを逆から見れば、多くの味方がいる人ならば、自分の夢や希望を実現できる確率が高くなるとも言えます。

多くの人に応援してもらうには、万人から好かれることが必要だと思いますが、そのための秘訣の一つが、この「他人の行動を悪意に捉えないこと」ということです。つまり他人に寛容であることを実践していけば、夢や希望を実現できる確率が上がるということになります。

ただ、実際には、その時その時の自分の心の余裕であったり、持って生まれた性格の問題もあったりして、他人に寛容であることはなかなか難しいこともあるでしょう。私自身だって、どんなに意識したとしても、浅田さんのようには絶対にできないと思います。

それでも意識するのとしないのとでは、やはり大きく違うと思います。「他人の行動を悪意に捉えないこと」が、自分の可能性を広げることにつながるならば、浅田真央さんの行動をお手本に、まずは自分のために実行してみてはどうかと思います。


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