2014年11月28日金曜日

「変えられない人」の3つのタイプ


自分の行動を「変えられない人」がいます。
周りの人たちを見ていると、軸は持ちながらも柔軟性があって、いろいろな意見を取り入れながら変革していく人がいる一方、あまり他人の意見に耳を貸さず、自分の考えを変えようとしない人がいます。私はこの多くの場合、「変えない」のではなく「変えられない」のだと思っています。

「変えられない人」には3つのタイプがあります。
一つ目は、文字通り「頑固な人」です。
説明するまでもありませんが、他人に指図されるのはイヤ、自分の考えることがすべてというような人です。ご本人は「他人に左右されない筋が通った人間」で、「変えない人」と思っているかもしれませんが、本質的には性格、資質として「変えられない人」なのだと思います。

二つ目は「思い込みの強い人」です。
一つのことに対して、「これだ!」と思い込んでいるので、他の選択肢は眼中になく、そのことだけに固執していて変えることができません。その反面、自分にこだわりがないことや興味がないこと、自分にとってどうでもいいと思っていることに関しては人任せなので、一見すると柔軟さがあるように見えますが本質は違います。やはり視野が狭いということになるのでしょう。

三つ目は「変えることを怖がる人」です。
これは環境変化や変革、その他変えることそのものが怖いという人です。保守的ともいえますが、そう見える人の中には、意図的に「変えない」という選択をした人がいますから、その人たちを除くと、「怖がりで変えられない人」が残ります。

これには、例えば資料の見直しや再検討を指摘して、その場では「わかりました」と持ち帰るものの、次に確認すると結局直していないという人がいます。持ち帰って考えてみたがやはり元のままが良いと言い、その理由をいろいろと並べます。またそういうことが頻繁にあります。

初めから変える気がない人は、簡単には持ち帰ろうとせず、それなりの議論になりますが、「変えることを怖がる人」は、その場ではあまり反論もせず、納得したかのように持ち帰ります。
しかし、結局はほとんど何も変えずに、ほぼ同じものをまた持ち出してきます。自分の経験範囲が狭かったり、経験度が浅かったりするために、結果の見通しを立てる事ができず、変えることが怖いのだと思います。

仕事をしている中で見ていると、この「変えることを怖がる人」が実は一番多いのではないかと思っています。そしてこちらの意図したことをやってもらえないということでは、3タイプの中でも最も行動が読めず、困ることが多いのではないかと思います。

「変えられない人」を良く観察していると、こんな三つのタイプが見えてきます。いくつかが合わさっている人もいるでしょう。
そしてこうやって分類してみると、それぞれのタイプごとの対処方法が違ってくるのではないかと思います。「変えられない人」はただ頑固なだけではありません。


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