2021年8月12日木曜日

相手に優しく、リスペクトを忘れない若者たち

東京オリンピックは何とか無事?に終了しましたが、今回からの新競技だったスケートボードで、参加していた若い選手たちの振る舞いが印象的でした。

オリンピック競技で上位を目指すというピリピリした雰囲気ではなく、友達同士が集まって技の見せ合いをしているような雰囲気で、すごい技が決まれば順位やライバル心など関係なく祝福しあい、失敗してもそのチャレンジを称えて慰めあうような様子が、お互いをリスペクトして認め合っていることがにじみ出ていて、今までのオリンピック競技とは良い意味で違う感じがしました。

 

いつも顔を合わせる仲間として、コミュニケーションが取りたいから相手の言葉を勉強し、そもそも「顔は良く知っていて友達だけど、どこの国の人かはあまり良く知らない」と言っている人もいて、お互いが本当にフラットな関係でつながっていることが、私のような世代の人間にとってはとても新鮮で良いことだと感じました。

私個人は「出る杭を打つ」「他人を蹴落とす」「手柄を奪う」「権力に媚びる」といったことがとにかく嫌いで、それとは正反対に思えるお互いがフラットで自然な関係性は、とても好ましい気持ちで見ていました。

 

若者のこういった行動は、わりと日常の身近なところでも時々目について感じることがあります。

あまり世代論で決めつけては良くないですが、あくまで私個人の感覚として、例えば電車で席を譲るのは若者の方が多いと感じますし、困っている人や具合が悪そうな人に直接手を貸して助けているのも学生を含めた若い人の方がよく見かけます。

もちろん世代を問わずに他人を手助けする人や優しい人は大勢いますが、自己中心的で他人に無関心と決めつけられているきらいもある若者たちも数多くそこにかかわっていて、相手を尊重して気を遣い、必要な手助けを積極的にしています。

 

これは会社の中での行動を見ていても感じることがあり、ネガティブな見方では打たれ弱いとか主張がないとか受動的すぎるとか、いろいろ言われることがありますが、その反面では過度に競ったり争ったりせずにチームの輪を求めることや、相手の気持ちに繊細なこと、相手に対して踏み込みすぎず、かといって離れすぎずに適度な距離感を見つけようとすることなど、他人を尊重するがゆえの行動が目につきます。

私は良し悪しの両面があると思いますが、上の世代はどちらかというと積極性がないとか受け身とか、良いとらえ方をしていないことが多い感じがします。

 

私はこの若い世代の特性が、これから彼らが社会の中心となっていく中で、会社をはじめとしたチームで仕事をすることや様々なバックボーンを持った異文化の人たちと交流していく上では、とても大切で好ましいものだと思っています。

 

ライバル心を持ってお互いが高めあいつつ、相手の成長や成功を素直に喜んで称えることができるのは、とても素晴らしい心の持ち方です。それはきっと企業というチーム運営の中でも良い形で生かされていくように思います。

 

今の若者たちを見ていて、私は不安なことよりも楽しみの方が大きいです。

 

 

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