2012年12月2日日曜日

目標へのこだわりの程度


何事にもしっかりと目標を立てて取り組むことは大切だと思います。それは前提として尊重した上で、若干それに反するようなお話です。

以前ある方から伺ったお話で、今の時代は「選択の時代」「オプションの時代」であり、それはどういうことかというと、今のように変化が激しくかつ複雑な時代では過去の事例が必ずしも役に立たないので、十分な情報を集めてその中から多くの選択肢を用意することは、時間的にも情報量としても行いづらく、その時々に手元にある情報の範囲で限られた選択肢、オプションの中で判断することを繰り返して行かなければならない。

だから、かつてのように中長期計画を立て、それに基づいた年度計画を立て、その計画に基づいて事を進めて行くというような、初めに計画や目標ありきという形を取る事が非常に難しくなっているということでした。
「計画や目標は常に見直しを行って行く柔軟性が必要である」とのことでした。

私も決して計画や目標を軽く考えている訳ではありませんが、初めに設定した目標、その中でも特に結果目標(会社でいえば業績目標など)にこだわり過ぎると、今のように先の結果を見通すことが難しい時代では、判断を誤ったり、対策が手遅れになったりする危険性が大きいように感じます。

一度決めたことを変えるということは、どこか後ろめたい感覚を持ってしまいがちですし、「目標未達などというのは気迫が足りない」というような経営者、上司もいるでしょうが、今のような時代では、あえて「目標にこだわりすぎない」という姿勢も必要ではないかと思います。


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