2013年12月20日金曜日

何かを始めるには何かをやめなければできない


これから新年に向けて、新たな取り組みを始めようと考えている方も多いと思います。

先日あるところでうかがったお話で、印象に残ったことがあります。
「何かやめたいことがあるならば、やめた部分を埋める新しいことを始めなければならないし、新しいことを始めたいならば、今までやっていた何かをやめなければできない」
というお話でした。

初めは禁煙を例に出され、
「たばこをやめようと思ったら、それまで吸っていた時間を何かで埋めなければやめられない。だからガムをかんだり飴を食べたりすることで埋めようとする」
ということでした。

私がなるほどと思ったのは、その逆に新しいことを始めようとするときの話で、
「みんな新しいことは積み上げ、上乗せばかりで考えるが、与えられている時間は有限であり、始めるかわりにやめることとセットで考えなければ、新しいことはなかなか続けられない」
ということです。

考えてみると、私は最近ブログやその他原稿を書くことが増えましたが、その代わりにテレビを見る時間が圧倒的に減りました。いつも懇意にしている社長さんとたまたま話した中で、「最近ちょっと面白いゲームにはまってしまって、おかげで読書する時間が減ってしまった」なんておっしゃっていました。勉強をするために睡眠時間を削るなんていうことも、たぶん同じようなことです。

一言で言ってしまえば、物事の優先順位づけなのでしょうが、こうやって「何かを始めたら何かをやめる」ということを、みんな無意識のうちにやっています。逆に今までやっていたことが何もやめられなかったとしたら、きっと新しく始めたことの方が続けられなくなってしまうのでしょう。

さらに思ったのは、この無意識でやっていた「何かをやめること」意識的にできたとしたら「新しく始めたこと」続けられる確率が上がるのだと思います。

「新しいことを始めるには、まずやめることから考える」という方法も、結構良いのかもしれないと思っています。


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