2015年4月1日水曜日

今年は「消せるボールペン型」の新入社員。でも当てはまらない人が増えている気が・・・?


いよいよ新入社員が入社してくる時期になりました。
毎年発表される「今年の新入社員は○○型」という話題ですが、今年は「消せるボールペン型」なのだそうです。

その意味は「見かけはありきたりでも、書き直しができ、変化に対応できる」とのことで、さらに注意点として「不用意に熱を入れると、色(個性)が消え、使い勝手の良さから、酷使しすぎるとインクが切れて、離職をしてしまう」のだそうです。
ちなみに昨年は「自動ブレーキ型」で、こちらは「敏感で就職活動も手堅く進め、何事も安全運転の傾向がある」「人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足で、どんな環境でも自在に運転できるようになるには、高感度センサーを活用した開発(指導、育成)が必要」だそうです。

毎年見ていて、「うまいことを言うなぁ」と感心する部分と、「毎年違う言い方だが本質は同じでは?」とこじ付けを感じる部分の両方があります。批判的に捉える意見も聞きますが、いろいろなところでこれだけ話題として取り上げられるということは、それなりに注目されているということなので、まぁそれはそれで良いのではないかと思います。

ただ、私が企業の現場で、若手も含めたいろいろな人と接している中で感じるのは、志向や意見が多様化しているということです。

例えば、「若者の飲み会離れ」が言われていて、ある調査では「会社の飲み会が嫌い」と答えた20代の男性サラリーマンは、全体の56%だったそうです。
確かに全体としてはそういう傾向があるのでしょうが、一方でこの調査の残り46%は「飲み会が好き」か「特に何とも思っていない」かのどちらかなので、そういう意味では飲み会離れがものすごく進んでいるとも言い切れません。

たまに大学生や新入社員クラスの人に話を聞いてみますが、飲み会というシチュエーションは確かに多くはないけれど、みんなで一緒に食事をするような機会はそれなりに持っていて、そこではお酒を飲みたい人もそうでない人もいるので、どちらでも対応できそうなお店に行く事が多いそうです。“お酒を飲むだけの店”は、一品が定食を食べられるような値段であったりするので、高くてもったいない感じがしてしまうそうです。

また、若くても「飲み会大好き」「お酒大好き」と話す人もいます。バーでウイスキーを飲むことに凝っているという“昔ながら”と言ってもよさそうな渋い志向の人や、いろいろな国のワインを試すのが好きという人など、本当にいろいろな人がいます。
他にも「車離れ」「テレビ離れ」「海外旅行離れ」など、いろいろ言われますが、それそれで「いや、私は大好き」という若手は意外に存在します。

こうやってみると、多様化が進む今の時代で、ある同じ属性の人たちをひとくくりにして、一般化して表現することは、これからどんどんやりにくくなっていくように思います。今年の新入社員も、どう考えても「消せるボールペン型」とは言えない人が、意外にたくさん混じっているかもしれません。

季節の風物詩のようになっている「新入社員は○○型」の話題ですが、いつかはなくなってしまう運命なのかもしれません。


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