2015年4月27日月曜日

良い仕事ができるのは「Yesマン」か「Noマン」か?


Yesマンというのは、あまり良い意味でいわれることはありませんが、その反対のNoマンも、実際に身近にいるとかなり困ります。

Yesマンの場合は、指示する側の考えが偏っていたり、自己中心的だったりすると、それを正す機会が失われて上の人間の暴走を許す、誰かが仕事を一方的に抱えてしまうなどということで、困った事態になりますが、どちらかというと直接では見えづらい、中長期的な悪影響になります。

これがNoマンの場合となると、何事もこちらが思う通りには動かない、動き出すまでに手間と時間がかかるということでは、直近の業務が進まないという短期的な悪影響なので、向き合う上司にとっては、さらに困ったことになるだろうと思います。

実際の現場でも、Yesマンと言われるような人は、陰で批判されることはあっても、それが公式の場で問題になることはほぼありません。これに対してNoマンの場合は、業務効率や周囲のモチベーションを下げる、雰囲気を害するなどと言われて、組織上の問題になることがあります。
「Yesマンは出世できるが、Noマンは出世できない」などと言われるのも、こういう部分があるからでしょう。

この見方を少し変えてみると、YesマンにもNoマンにも、良い意味の捉え方があるはずです。
Yesマンであれば、素直、前向き、真面目などと言うことができるでしょうし、Noマンであれば、慎重、意見が言える、うのみにしないなどが挙げられるでしょう。

ただ、こうやって見ても、Yesマンは一見良い人で好感をもたれ、Noマンは取っつきづらく扱いに手間がかかるように見えてしまうので、やはりYesマンはNoマンよりも、得をすることが多そうです。

このような一般論で言っているYesマンもNoマンも、実際にはかなり極端な例だと思います。
一言で言ってしまうと、「従順すぎるYesマン」「頑なすぎるNoマン」ということですが、そこまで何でも受け入れる人や、何でも全面的に拒否する人はめったにいないはずです。
Yesマン、Noマンと批判的に言われる人は、この「従順すぎる」「頑なすぎる」という部分の比率が多い人ということになるのでしょう。

「従順すぎるYesマン」「頑なすぎるNoマン」のように、偏った人は困りますが、「適切なNoが言えるYesマン」「適切なYesが言えるNoマン」がいれば、それは好ましいことだと思います。さらに周囲から好感を持たれるということでは、「適切なNoが言えるYesマン」が、最も望ましいということになるのでしょう。

自分自身が良い仕事をしていこうとすれば、自己主張も周囲との関係も、どちらも重要なことです。
これらのバランスを取るのは大切なことですが、この一つの形にあたるのが、「適切なNoが言えるYesマン」と言えるように思います。


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