2012年8月21日火曜日

厳しい就職活動の中でも

もうずいぶん前の話になりますが、就職氷河期といわれる時代に、企業で新卒採用をしていた頃の事です。
当時も全体の採用数が激減していて本当に厳しい時期でしたが、面接した学生さんに対して「今年の就職活動は厳しくて大変でしょう」と聞いた時の、ある学生さんの答えがとても印象に残っています。

その人は、「皆さんからそう言われますが、自分は就職活動を経験するのは初めてで、比較対象も無いですし、就職活動はそもそもこういうものだと思っているので、あまり厳しいと実感したことはありません。去年から続けてやっていれば違うかもしれませんが・・・」と答えていました。

自分の置かれた状況を悲観し過ぎず、かといって楽観もせず、現状を肯定的に捉えて出来ることを前向きにやっていこうという気持ちが感じられて、単純に「今年は大変でつらいだろうな」などと考えていた自分は、「物事の感じ方や捉え方は、その人の立場や気持ちの持ち方で全く違うんだ」と感じ、その学生さんの言葉にとても感銘を受けた記憶があります。

今も何かと厳しい状況では有りますが、何事も自分にとって良い捉え方をして、良い精神状態を維持しながら取り組むことが何より大切だと感じた当時の出来事を、また改めて思い出している所です。

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