2012年8月6日月曜日

子供っぽい社員

最近、「うちの社員はみんな子供っぽくて困る」という話をあちこちでされます。具体的な中身を聞くと、確かにそう感じても仕方ないことばかりです。

ではどうすれば良いのか・・・。
子供なのだから大人に育てるしかありませんが、会社という場である限り、「なぜそこまでしなければならないのか」という気持ちはどうしても残ります。そう感じる理由は二つあると思います。

一つ目は、自分は上司であって親ではないということ。
子供を一人前に育てるのは、親の責任として無意識であってもその責任感を持っていますが、相手は“子供っぽい社員”です。やはり社員に対して、そこまでの気持ちにはなかなかなれないということでしょう。

二つ目には、相手の見た目や年齢的には、十分な大人であるということ。
身体的、精神的、社会的に、これから成長しなければならない本当の子供なら、「子供っぽくて困る」とは誰も言いませんが、中身だけ子供というのは、「いったい今まで何を学んできたんだ」という気持ちが拭えず、自分がそこまでかかわらなければならない事への葛藤があるからではないでしょうか。

本来は大人であるべき社員が、自分にとって常識である当たり前のことができないとなると、こういう気持ちになるのは仕方がないと思いますが、ちょっと厳しい言い方をすれば、「自分の責任でない過去に原因があることを、いまさら責任を取るのは嫌だ」と言っているのと大差が無いように思います。
業務遂行のために必要であれば、こういう指導もやはり仕事の一環として取り組まなければならないのだと思います。

子供に対して、ただ「お前は子供っぽいから大人らしく振舞え」と言うだけでそのまま放っておいても、そう簡単に成長するはずはありませんが、“子供っぽい社員”に対しては、そんな扱いをしていることが案外多いように思います。

結局は子育てと同じで、本人のレベルに合わせて、初めは出来そうなことから手取り足取り、徐々に自分でやらせながら一人前にしていく、ということをしなければなりません。

今まではいちいち教える必要の無かったことでも、教えなければ成り立たなくなってきたということで、上司にはそれなりの覚悟が必要になってきたのかもしれません

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