2018年1月8日月曜日

「仕事を面白くする」のは自分次第だが難しい



「“つまらない仕事”を変える自律的な働き方」という記事を目にしました。
解決する手法として、「ジョブ・クラフティング」というものが紹介されていました。

働く人が与えられた役割をこなすだけでなく、仕事の範囲や他者との関わり方を主体的に変えて仕事を作り変えていくことが、いきいきと仕事をすることにつながるとのことでした。
東京ディズニーリゾートの例が挙げられていて、清掃担当の従業員が、写真撮影や道案内、さらにホウキで絵を描いてゲストを喜ばせるなど、様々な仕事を主体的におこなうことで、自身の仕事をよりやりがいのあるものに変えていました。

「ジョブ・クラフティング」には、「タスク」「人間関係」「認知(役割)」の3つの要素があり、最初に認知面(役割)の見直しをすることで、他の2つがおこないやすくなるとのことでした。
また、すぐにできることとしては3つの取り組みがあり、1つ目は「以前からのやり方などで自分の役割を限定せずに柔軟に見直すこと」、2つ目には「日々できるような些細なことから始めること」、3つ目として「日々の仕事に追われる状態から距離を置き、時間軸を延ばして考えてみる」ということでした。

私はいろいろ参考になりましたが、あらためて思ったのは、やはり仕事のやりがいや面白さというのは、他人から与えられるものではなく、自分の意識次第だということでした。それを効率的におこなえる手法が「ジョブ・クラフティング」なのだと思います。
ただ、この「つまらないと思った仕事を面白く変える」というのは、私自身の今までの経験としても、実行するのはなかなか難しいことです。主に先入観で一度でも「つまらない」と思ってしまったものを、「面白い」「やりがいがある」というところまで転換するのは、できたとしても相当時間がかかりますし、私自身はそこまで意識を換えられたことは、今までの経験ではありません。

これはあくまで私の個人的な意見ですが、やはり物事には「振れ幅の限界」があり、初めに「嫌だ」と思っていたことが「それほどでもない」、逆に「あまり興味がない」と思っていたことが「意外に面白い」など、50~60%くらいの振れ幅であれば変わる可能性はありますが、「大嫌い」だったものが「大好き」になるというような正反対の振れ幅というのは、何か相当な特殊事情でもなければおこらない、かなり可能性が少ないことだと思っています。
私自身もそうですが、やはり始めに感じた第一印象から、気持ちが正反対になるほど大きく変わることというのは、多くの人の経験の中でもそれほど多くないのではないでしょうか。

そうなると大事なのは第一印象で、「最初から悪いイメージで思い込まない」ということになります。
仕事であれば、まずはどんな仕事でも否定的な感情を持たずにとりあえずやってみて、その上で面白い、やりがいがあるといった気持ちに変わるような工夫をすることです。

仕事のやりがいや面白さは、いろいろな人から話を聞けば聞くほど、その感じ方は千差万別です。
緻密な仕事、人前に出る仕事、目立つ仕事や地味な仕事、変化の多い仕事や反対に少ない仕事、その他どんな仕事でも、それぞれやりがいや面白さを感じる人も、逆に嫌でつまらないと感じる人も両方います。その人の主観だからこそ、初めから否定的な感情を持たないことが必要だと思います。

「つまらない」「嫌だ」という意識は、一度持ってしまうと変えるのはなかなか難しいことです。
自律的な仕事をするために、自らの意識を変えようとしていくことはもちろんですが、初めから否定的なイメージを持たないことも合わせて大事なことではないでしょうか。


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