2013年11月27日水曜日

「その場しのぎ」は結局自分が損をする


 猪瀬東京都知事の現金受け取り問題で、ご本人が釈明している内容が二転三転するなどして、どんどん信頼感が薄れてしまっている気がします。道義的な責任は間違いなくあるでしょうが、罪になるほどかどうかは、まだわからないような状態にもかかわらずです。

ご自身がまったく把握していなかったのかもしれませんが、発言が「その場しのぎ」のウソに見えてしまうので、世間からの見られ方としては、ずいぶん損をしていると感じます。

皆さんの会社の中や自分自身の仕事上のことでも、「その場しのぎ」の対応というのは、どんな人でも一度や二度はやったことがあるかもしれませんが、ウソが後からバレて問題になったり、その場限りと思っていた人に再び出会って気まずい思いをしたり、信頼を失ったり、人間関係を壊したりと、結局自分が損することが多いはずです。

ただ、中には「その場しのぎ」の対応に終始するタイプの人がいます。
これは私の知り合いの話ですが、セールスに何でも嘘をついて断る人がいます。牛乳屋さんには「牛乳飲みません」、ふとん屋さんには「うちはベッドです」、畳屋さんには「畳の部屋がありません」という感じです。

一見その場をうまくやり過ごしているように見え、本人もそれで困ったことがないからそうするのでしょうが、もしかすると後々事情が変わって、その業者を利用しないとも限りません。同業者同士でつながっていて、巡り巡ってウソがばれるかもしれません。
バレたとしても大したことがないウソなので、どうでも良いことなのかもしれませんが、初めから余計なウソをつかずに、普通に「いりません」と断っていれば、こんなことを気にする必要すらないはずです。

「その場しのぎ」を多用する人というのは、私はちょっと想像力が欠けていると思っています。後でどんなことが起こる可能性があるのか、それが問題になるのかならないのかを考えることができていません。本人が知らない場所でトラブルになることもあります。
逆に想像力が十分に行き届いた「その場しのぎ」というのは、その時点でもうすでに「その場しのぎ」ではありません。

やっぱり「その場しのぎ」は結局自分が損をすると思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿