2013年11月4日月曜日

誰にでも同じに接する謙虚な社長


以前、「私には尊敬する人がいないし、座右の銘もない」と書いたことがありますが、「尊敬できるところがある人」にはたくさん出会っています。自分なりに「こうありたい」という理想として、影響を受けたこともあります。

今までお会いしたことがある方で、結構有名な企業の社長様の何人かから、同じような印象を受けたことがあります。それは、相手が年上だろうと年下だろうと、誰にでも同じ接し方をされ、謙虚でいばらないという姿勢です。

どんなに知り合いであっても、基本的には敬語でお話をされ、自社の新入社員でも、みんな「さん付け」で呼びます。いろいろな人がいる公の場だからという意識もあるかもしれません。
これを他人行儀、フレンドリーじゃない、なんていう人がいるかもしれませんが、ご本人の表情や雰囲気が、そんなことをまったく感じさせません。

いつも相手からの話を聞いていて、意見を求められればそれについての考えは話しますが、それを押し付けるような言い方はしません。自分の話ばかりを一方的にすることもないし、聞かれていないのにああすべきこうすべきというような事も言いません。
威圧感がなく、温和で穏やかですが、自分から周囲の人たちにどんどん声をかけ、その場での存在感は絶大です。

人間というのは、どこかで他人に認めて欲しいし、注目もされたいし、褒められもしたいものです。私自身も謙虚な聞き上手でいたいと思っていますが、気づけばそうなっていないこともたくさんあります。ついつい自分の自慢や一方的な考えを話していることがあります。

この社長様たちも、もっと深く付き合っていけば、もしかしたらそういう面もあるのかもしれません。経営者というのは、ただでさえ「俺が俺が」となりがちな人も多いですから、むしろそちらの方が当たり前でしょう。

ただこの社長様たちを見ている限り、本当に自然体でそういう面がまったく感じられず、またそういう雰囲気を醸し出さないという次元が、今まで私が見てきたものや経験してきた感覚とはまったく違っていました。

こういう方々の様子を見ていて、実はこんなところこそが、リーダーになる上での必要な素養なのかもしれないと感じました。

経営者、社長、リーダーというと、概して主張が強く、強引さも持ちながら、周りを巻き込んでぐいぐい引っ張っていく、先頭に立って走る、俺について来いというタイプを想像しがちですが、そんなスタイルだけがリーダーシップではありません。

この社長様たちは、ご自分の人格、振る舞いによって周りの人たちから得る尊敬と信頼をもとにしたリーダーシップではないかと思います。そうやって周りの人を巻き込み、協力者を増やし、やる気を与えていくことで、いろいろなビジネスを成功させているのだと思います。

たぶん誰にでもできることではありませんが、こういう素養や一人の人間としての態度には憧れを持ちますし、私もできることなら少しでも近づきたいと思います。
まずはそういう心構えを持つことと、行動を真似することから始めていきたいと思っています。


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