2012年10月13日土曜日

「楽しい飲み会」でなければ行かない


最近は上司や先輩、その他同僚の飲み会の誘いを断る若手社員が増えているといいます。
「最近の若いやつは飲まなくなった」というオジサン達の声も聞きます。

確かにアルコール消費量は減っているといいますし、飲まないとの指摘も間違っていないとは思いますが、実は彼らも仲間うちでは案外飲みに行ったりしています。

では、なぜ会社の人たちとは飲みに行きたがらないのか・・・。
それは、彼らにとって飲み会は“気の合った仲間”と一緒に“楽しむ場所”であるということです。あまり親しくない人と表面的に付き合う場でも、説教されたり陰気な愚痴をこぼしたりする場でもないのです。

娯楽の延長ですから、他にやりたいことや優先することがあれば行きません。
また、自分にとって楽しそうだと感じなれば参加しません。飲み会は仲良くなった人たちと行くものであって、仲良くなるために行くものではないと思っているように見えます。

ですから「とりあえず飲みに行って仲良くなろう」「団体行動として参加するのは当たり前」というのは通用しないのです。

上司の世代は、
「飲み会をやる」→「話ができてコミュニケーションが取れる」→「信頼関係が作れる、増す」と考えがちですが、若手社員の世代は違います。

若手社員の世代では、
「コミュニケーションを取る」→「信頼関係が徐々にできてくる」→「飲み会をやる」→「さらに気さくに話ができてコミュニケーションが取れる」→「信頼関係が増す」なのです。

飲み会をうまく利用してコミュニケーションしていくためには、信頼関係を作る順序の世代間の意識の違いを埋めることが必要だと、私は思います。

若手社員も、上司や先輩と交流を深めたいという意識は十分に持っています。でもその第一歩がいきなり「飲み会」というのは、彼らはちょっとハードルが高いと感じているかもしれません。


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