2012年10月30日火曜日

ある会社説明会での説明担当者


以前、ある会社で新卒向け会社説明会を見学させて頂いた時のことです。

業種はIT系で、私の出身業界でもあったので、内容はある程度の予想できるつもりでいたのですが、意外に新鮮に思えたことがたくさんありました。
その中でも特に印象的だったのは、主に説明された方が業界知識の少ない女性だったのですが、この人が非常にわかりやすい説明をしていたことでした。

多くの会社では、説明する人は相応の業界経験があり、仕事にそれなりに詳しい人と思いますし、知識のある者でなければ説明できないと考えるのはある意味当然だと思いますが、一方で本人がわかりきっていることだと知識を持たない相手の立場に立つことはなかなか難しく、素人にはわかりづらい説明になってしまうことも多いのではないでしょうか。

この時見学させていただいた説明会では、もともとは知識が無かった説明者本人が、そんな自分自身でもわかるようにと説明をしていたので、業界を知る人にとっては物足りないのかもしれませんが、業界知識など持っていない学生さんにとっては、結果的に相手の立場に立つこととなり、とても良い説明内容だと感じました。

特に新卒採用などは、ともすれば例年通りの流れとなりがちで、一度型を作ってしまうと、そのまま思考停止になってしまったり、自分たちの経験則などによる固定観念から、型を破れないことも多いと思いますが、このように自分達が常識と思うような視点を、少し変えてみる工夫も大切だと思いました。

「決め付けない」「考えることを止めない」ということの大切さを感じたエピソードでした。


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