2012年10月25日木曜日

心の自己管理


メンタルヘルスの専門家にうかがうと、自分の心の不調について、それに気づけるかどうか、まずは自己管理が大切だと聞きます。風邪気味など体調が悪いと感じた時に、早めに休もうなどと考えるのと同じだそうです。

私も、メンタルダウンしてしまった方々への対応は多々経験していますが、自分で早めに気づき、自己管理する術をつかんでいった人ほど、その後の経過は良いように感じます。

真面目で責任感が強い人ほど心の不調に陥りやすいと言われます。何でも自分で抱えてしまったり、自分を責めたりする傾向が強いからだそうです。

しかし冷静に考えれば、例えば指示された仕事がうまく進められなかったとしても、それは指示された側だけの責任ではなく、相手の能力、性格、その他状況を適切に判断せずに業務指示をした上司の側にも責任があります。

自分だけで責任を背負い込まない思考パターンを日頃から訓練することは、「心の自己管理」の一環になります。
できることは「できる」できないことは「できない」と、はっきり伝えることも必要になります。ただし、一方的にできないと言うだけでは自分の評価に関わりますし、場合によると今度は上司の方がメンタルダウンしてしまうかもしれません。

「ここまではできるがこれ以上はできない」「こんな支援があれば可能」「こんな環境が作られればできる」など、条件を提案しながら話す習慣づけも、「心の自己管理」につながります。

心の問題は、それほど単純に解決できることではありませんが、自己管理する術を知り、それを意識して習慣づけていく事で、予防や早期発見につながる余地は大いにあると思います。

人それぞれのやり方になるのでしょうが、自分なりに「心の自己管理」を考え、日頃から取り組んでおくのが望ましいと思います。


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