2012年7月11日水曜日

“I”(私)メッセージの効用

“I”メッセージ、すでにご存知の方も多いと思いますが、あまりご存知でない方や最近忘れて活用していない方に、今一度その効用についてお話したいと思います。

“I”メッセージは、自分の感情を上手く相手に伝えて受け止めてもらうノウハウです。
例えば門限に遅れた子どもに対して親が、
「今何時だと思ってるんだ!」
「お前はどうして決めた時間が守れないんだ!」

ついこの様に言ってしまいがちですが、自分が同じ様に言われたら、果たしてどう思うでしょうか。悪いと思っていても素直に聞く事が出来ずに、反発心が先に立って言い返したり無視したりしてしまうのではないでしょうか。

実はこれらの言葉は、主語が全て相手(You)です。つまり相手を主語にすると相手を責めるニュアンスになりがちで、素直に受け入れづらい気持ちにしてしまいます。
これを私(Ⅰ)を主語にして話す事で、自分の気持ちを伝えやすく、相手が受け止めやすい言葉になるという事です。

前の例を“I”メッセージにしてみると
「遅いからすごく心配してたんだぞ」
「時間が守れない事は、とても嫌だと思っているんだ」
ニュアンスが柔らかく、話し手の気持ちがわかりやすいと思います。子供さんも「自分が悪かったかな・・・」と考えてくれるのではないでしょうか。

厳しいビジネスの場では、知らず知らずのうちに相手を思いやる余裕が無くなり、つい強い調子で相手を叱責してしまいがちです。しかし責める言葉が多くなると、「あの人とはできるだけ話したくない」などと、コミュニケーションの量は減っていきます。

信頼関係が築けずお互いの真意も理解できないため、的確な指示であってもやらされ感や不満を持ったり、“やる気”を失ったりしていきます。
話し方、伝え方を少し工夫するだけで、コミュニケーションを増やして、お互いの理解を深める事は出来ます。

“I”メッセージも一つの方法として利用してみてはと思います。

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