2012年7月14日土曜日

挨拶の意味を話すことで

「挨拶は大事だ」と常にたくさんの人が言います。でもなぜ大事なのかはなかなか説明しません。「そんなの当たり前」、「人としての基本」などと言われるのがオチでしょう。

「説明しない」というより、「説明できない」と言った方が正しいのかもしれません。多くの人は小さい頃から「きちんと挨拶しなさい」と親に言われながら育ち、無意識のうちにそういうものだとすり込まれてきたからなのだと思います。

私は新入社員を相手に礼儀などの話をする時がありますが、「なぜ挨拶が必要で大事なのか」を理屈、ロジックとして話すことをしています。ここにすべては書けませんが、「動物にも挨拶行動があるが、それがなぜ必要か」というようなこと、「挨拶が、自分の当面の仕事にどうつながるのか」というようなことです。

これを話した後にマナー研修などをやると、明らかに参加者の取り組み姿勢が違います。人が行動するためには納得が必要で、納得がない行動は習慣化しませんが、今までは単に常識と言われるだけだったことを論理的に説明することで、その意味を理解、納得することができ、実際の行動にもつながっていったということです。

“当たり前なこと”として説明を省かずに、あえてその意味を見直し、言葉として伝えるということも、時には必要だと思います。

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