2012年7月15日日曜日

“従業員満足”の捉え方のいろいろ

“従業員満足(ES)”の重要性が言われるようになってから随分経ちますが、従業員満足について説くと、経営者の方々に中には、「なぜ社員を甘やかさなければならないのか」「社員を甘やかす必要があるのか」という言い方で拒否反応を示す方がいらっしゃいます。言葉のイメージからそのように感じてしまうようです。

このような時に私は、社員は甘やかせば満足するのですか?」と問いかけるようにしています。
例えば、とても困難な目標をようやく達成したことに満足を感じている社員がいたとして、会社はこの人に対して達成困難な目標を与えているわけですから、決して甘やかしているとは言えないはずです。

拒否反応を経営者の方々は、大概真っ先に「満足されるような給料は払えない」などとおっしゃいます。もちろん社員にとって給料が高いに越したことは無いでしょうが、給料さえ高ければみんな満足するのかといえばそうではありません。

“人の満足感”はいろいろな要素が絡み合って感じる主観的なもので、その要素は人によってまちまちです。給料や労働条件、会社の知名度、設備や職場環境、規程や制度、社内の人間関係、仕事内容、自分は評価されているか、必要とされていると感じられるか、他にも多くのことが考えられます。

“従業員満足”というのは、社員に関わるすべての事柄を、会社全体として総合的にレベルアップしていくことです。ただ単に甘やかすことなどと捉えずに、まず出来ることから取り組んでいくと良いと思います。

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