2012年7月17日火曜日

悪気が無い常識知らず

以前、ある方から伝え聞いた話です。

ある日の昼休み、その人が食事をして帰ってくると、入社したての新入社員たちが、会社の入居しているビルの入り口で、地べたに座り込んでたむろしていたそうです。
そこは他の会社の人たちも通る公共の場所。あまりに非常識と感じてすぐに注意したところ、相手の新入社員たちはビックリした顔をしてとにかく平謝り。後からも改めて謝りに来たそうです。

要するに、こちらから見れば非常識を思われることを、本人たちは何の悪気も疑いも無くやっていたということ、常識そのものの感じ方が違っていた、元々わかっていなかったということなのです。

常識というのは100人いれば100通りとも言えるので、一方的な押し付けはダメだと思いますが、それでも社会常識と言われるものはありますし、この場合は注意して当然だと思います。

ただ新入社員にしてみれば、いつも気にせずにしていることを普通にしていただけで、社会人になって、その会社の一員として他人から見られた時にどう思われるかなどは、全く気が利かなかったのでしょう。一言で言ってしまえば社会経験の少なさから来るのだと思います。
また一方では、注意をされればすぐに意味を理解できて、受け止められる素直さがあるということもできます。教えれば直せるのです。

“今時の若者は・・・”と嘆きたくなる方々も多いでしょうが、“何も知らずに育ってきた素直な若者”と捉えれば、実は教えがいもあるのではないでしょうか。

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