2012年11月18日日曜日

組織と個人


先日、サッカーワールドカップの最終予選があり、日本代表が勝っていよいよ本大会出場に王手となりました。

サッカーはやるのも見るのも好きなので、興味を持っていろんな試合を見ています。観戦する時は、どのチームを応援するというより、どちらかという冷静に試合内容を分析的に見てしまう方なので、それに関するいろいろな分析記事も読みます。

よく目にするのは「組織か、個人か」というような内容で、日本代表は組織力に優れているという言い方をされることが多いと思います。

私は人間がチームで何かを成し遂げようとするとき、組織と個人は二者択一の関係ではなく、バランスの違いはあっても両方とも必要なものだと思います。これは会社でもいろんなプロジェクトチームなどでも同じことだと思います。

ではどんなバランスが望ましいのかというと、これを一概に言うのはなかなか難しいです。一般論で言えば、大企業の方が組織的に整備されていて組織力があり、中小企業の方が個人の力に委ねられている部分が多いと言われます。

このマイナス面で言えば、大企業に属する人の方が、ともすれば組織の力(会社の看板など)を自分の力と勘違いしてしまいがちで、個人能力の不足を自覚しづらいということ、中小企業では一人欠けると仕事がまったく回らなくなるなど、組織として他の人をカバーしあうことが後回しにされがちであることがあります。

本当にそうであるならば、大企業では様々な研修や日々の指導などを通じて個人能力を高めるような取り組み、中小企業では会社の組織作りや仕組み作りが最優先ということになりますが、これも業務内容、チームメンバーの資質や性格、会社の理念や風土、経営状況など様々な要素によって左右されます。
エンジニア、デザイナー、ほかクリエーティブワークであれば個人能力の向上が重要ですし、定型的な仕事であれば徹底的に効率化した組織が必要でしょう。

結局は、チームの目標に応じ、メンバー構成や個々の能力など手元にあるリソースや周辺環境などを的確に把握し、自分たちにチーム(会社)に合ったバランスと取り組み方を見つけていくということだと思います。

サッカー日本代表も、かつては組織ばかりで個人能力が不足していると言われましたが、最近は個人能力の向上も目覚ましく、徐々に良いバランスに向かっていると思います。さらにベストなバランスに向かうことが、良い結果につながっていけばと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿