2012年11月25日日曜日

モチベーションも最後は自分次第


私が企業をお手伝いするのは、専門家としての自分の経験や、集めてきた情報やノウハウを、人事に関する制度や仕組みづくり、研修などを通じて提供していくという形になります。
その企業の課題解決や組織改革をテーマにするわけですが、課題の内容によっては、組織に属する人たちの基本的な考え方や価値観、行動を見直さなければならないようなこともあります。
社員一人一人の根本的な考え方を変えようという事になる訳ですが、そもそも他人の考え方や行動なんて、そうやすやすと変わる事ではありません。

コンサルタントという立場であれば、“こうすれば変えられる”と断言しなければならないのでしょうが、最終的に変われるか、変えられるかどうかは、やはり当事者の意識次第になってしまいます。

もし何か変われるきっかけを作ったならば「良いコンサルティング」となるでしょうし、きっかけを作る確率の高い人が良いコンサルタントなのでしょうが、一般的にコンサルティングへの満足度は高くないことが多いと言われますから、やはりなかなか難しいことなのだと思います。

難しいとは言っても何らかの良いきっかけを作れるよう、私も最善の努力をしているつもりですが、コンサルタントができるのは、その企業の皆さんに考える材料を提供し、納得してもらいながら意識を変えていく手助けをするところまでで、一人一人がどう考えるかは、結局最後は自分次第という事になります。
いくら制度を変えても研修をしても、その他いろいろな働きかけをしても、その心に響かず、考え方も行動を変わらなければ、やったことの意味は無くなってしまいます。

私が最近よく考えるのは、「自分のやる気の出し方を自分自身でコントロールできるようにするにはどうするか」ということです。「相手任せのきっかけ作り」から「自発的にきっかけをつかんで自己管理できる」ということです。

モチベーションというのは、「他人のモチベーションをどうやってアップさせるか」というアプローチで語られることが多いですが、それを100%自分のこととしてみると、自分が落ち込んでいる時には自分でそれを食い止めて自分を盛り上げる術を知り、自分にやる気があふれている時には自分でそれを継続する術を知り、自分が迷っている時には自分で方向を決められる術を知り、それをうまく実行できれば、何事も自分の力で良い方向に向けていけるようになるということです。

究極の自己管理かもしれませんし、もしかすると単なる気の持ちようだけでもできる事なのかもしれません。
私も自分なりの視点と経験で、「モチベーションの自己管理(セルフモチベーションマネジメント)」に関わっていくことができればと思っています。


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